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18年度FEC評議員会を小和田議長が開会/大いに談論風発の知的な場となった。

活動基盤強化

2006年12月28日更新

概要

 現在、オランダ・ハーグの国連の国際司法裁判所判事の小和田恆FEC評議員会議長は夏休みで一時帰国に際しての7月27日(木)昼、東京全日空ホテルで「平成18年度FEC評議員会」を開会した。小和田議長は同日朝にタイ・バンコクから成田に到着した。

内容

 現在、オランダ・ハーグの国連の国際司法裁判所判事の小和田恆FEC評議員会議長は夏休みで一時帰国に際しての7月27日(木)昼、東京全日空ホテルで「平成18年度FEC評議員会」を開会した。小和田議長は同日朝にタイ・バンコクから成田に到着した。

 会議は、FEC理事長の斉藤邦彦元駐米大使が、「小和田議長のご帰国を受けてこれより評議員会の開会です。」とあいさつ。続いて、小和田議長が、欧州に住んでいて見る日本、そして欧州情勢と日欧関係について率直な考え方を語った。「今、欧州は経済が不振にあって、政治面においても、これからの欧州や世界はどうなるのか、という不安定要因がある」、「その一例がEU憲章のフランス、オランダでの国民投票結果がNOであったことではないのか、国民は安い人件費の人や安い品物が入り込んでくる中で生活に影響がでることで現実的に身近に感じたことが直接要因で、本質的には大衆の反逆ではないか」と、一般国民、社会が見た欧州の現状について述べた。続いて関連して元国連事務次長の明石康スリランカ問題担当日本政府代表が、EU委員会から見た欧州と国際情勢は、「国際政治の場でジワジワとその影響力を伸ばしており、EU独自の動きを進めている」と意見を述べた。

 引き続いて小和田議長と出席者が一人ひとりが中東情勢、EUの拡大と深化など幅広く意見を述べ、質疑応答を行った。全ての出席者が次々に意見を活発に述べるという談論風発の場となった。

 閉会に際して、副議長の笹森清前連合会長は、「これだけの日本の各界を代表される顔ぶれが集い、しかも国際問題をハイレベルにおいて真剣且つ活発に意見を交換する場は実に素晴らしいこの輪をもっと拡大すべきである」と閉会あいさつを行った。

FEC斉藤邦彦理事長と笹森FEC評議員会副議長
立ってあいさつのFEC理事長の斉藤邦彦元駐米大使、FEC評議員会副議長の笹森清前連合会長(左端)
  小和田FEC評議会議長
小和田恆FEC評議員会議長(国際司法裁判所判事)

 


平成18年度FEC評議員会出席者

○とき 平成18年7月27日(木)正午〜14時
○ところ 東京全日空ホテル3階日本料理雲海「特別室」

<敬称略・順不同>

評議員会議長 小和田 恆(国際司法裁判所判事)
評議員会副議長 笹森 清(中央労福協会長・前連合会長)

副会長 荒木 浩(東京電力株式会社顧問・前会長)
副会長 岩下 誠宏(株式会社ADEKA名誉会長)
副会長 三好 孝彦(株式会社日本製紙グループ本社代表取締役会長)

日中東文化経済委員長 小長 啓一(AOCホールディングス株式会社相談役・元通産事務次官)
日中東文化経済委員長代行 片倉 邦雄(21世紀イスラーム研究会代表・元駐イラク大使)
日露文化経済委員長代行 都甲 岳洋(三井物産戦略研究所特別顧問・元駐ロシア大使)
日欧文化経済委員 名倉 三喜男(興和不動産株式会社社長)

理事 木島 輝夫(元駐アルゼンティン大使)
理事 宮脇 宗嗣(アール・ビー・エス証券会社東京支店在日代表)
理事(代理) 新井 直樹(帝人株式会社グループ常務理事)

特別会員 明石 康(スリランカ問題担当日本政府代表・元国連事務次長)
特別会員 千野 忠男(株式会社野村総合研究所顧問・前アジア開発銀行総裁)

理事長 斉藤 邦彦(元駐米大使)
副理事長兼専務理事 埴岡 和正

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