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ナルィシュキン・ロシア大統領府長官一行を招き、日露経済問題懇談会を朝食会を兼ねて開催。内藤明人日露委員長が歓迎あいさつ

ロシア 日露文化経済委員会

2008年12月10日更新

日露文化経済委員会=昨年11月に続いてナルィシュキン氏を招く

ナルィシュキン・ロシア大統領府長官を囲んでの記念撮影(ホテルニューオータニ)

ナルィシュキン・ロシア大統領府長官を囲んでの記念撮影(ホテルニューオータニ)

立ってあいさつするナルィシュキン・ロシア大統領府長官

立ってあいさつするナルィシュキン・ロシア大統領府長官

日露経済問題懇談会の開催風景

日露経済問題懇談会の開催風景

とき

平成20年(2008)12月10日(水)  8:30〜 9:40

ところ

ホテルニューオータニ「江戸の間」

概要

ナルィシュキン・ロシア大統領府長官一行を招き、日露経済問題懇談会を朝食会を兼ねて開催。内藤明人日露委員長が歓迎あいさつ

内容

出席者

《ロシア側》

ナルィシュキン大統領府長官(前副首相・官房長官)

ベールイ駐日ロシア連邦特命全権大使

メーゼンツェフ・ロシア連邦院副議長

モルチャノフ大統領府文化教育局長

ナザレンコ大統領府対外政策局次長

ガルージン外務省アジア太平洋地域諸国局長(前駐日公使)

アニシモフ大統領府儀典局次長

マシュコフ大統領府プレス情報局長

《FEC側》

埴 岡 和 正 民間外交推進協会(FEC) 理事長

内 藤 明 人 FEC日露文化経済委員長(リンナイ株式会社取締役会長)

都 甲 岳 洋 FEC日露文化経済委員長代行(三井物産戦略研究所特別顧問、元駐ロシア大使)

瀬 在 幸 安 民間外交推進協会(FEC)副会長(日本大学元総長)

野村 吉三郎 民間外交推進協会(FEC)副会長(全日本空輸株式会社最高顧問・前会長)

松 澤   建 同上(学校法人青山学院 理事長)

坂 井 音 重 日露委員(白翔會主宰 能楽師・能楽観世流坂井職分家)

森   敏 光 同上(株式会社みずほコーポレート銀行顧問・元駐カザフスタン大使)

田 丸  周 FEC常任参与(株式会社リケン 常勤監査役)

北 道 佳 久 帝人株式会社海外事業企画室長

前 田 貴 俊 民間外交推進協会(FEC) 企画事業部次長

内 容

FEC・日露文化経済委員会(委員長・内藤明人リンナイ(株)取締役会長)は12月10日、来日中のナルィシュキン・ロシア大統領府長官一行を招き、日露経済問題懇談会を朝食会を兼ねてホテルニューオータニで開催した。ロシア側はベールイ駐日ロシア大使、メーゼンツェフ上院副議長、モルチャノフ大統領府文化教育局長、ガルージン外務省アジア太平洋地域諸国局長らが出席。FECは日露文化経済委員長の内藤明人リンナイ(株)取締役会長、日露文化経済委員長代行の都甲岳洋元駐ロシア大使、瀬在幸安FEC副会長・日本大学元総長、野村吉三郎全日本空輸(株)最高顧問ら、FEC役員・会員が出席した。

FECは5度の経済事情等調査団派遣を含めロシアと18年の交流実績を誇っているが、本年もラブロフ外相の講演会及びFEC役員との懇談会、在日ロシア大使館との日露経済問題等協議会を定期開会など活発な交流を行っている。2003年にプーチン大統領と小泉首相によって締結された「日露行動計画」に基づき2006年から毎年「日本におけるロシア文化フェスティバル」が開催されているが、今般同フェスティバル出席のため来日したナルィシュキン・ロシア大統領府長官を招き一行との懇談朝食会を昨年11月と同様にFEC主催で実施した。

概 要

開会に際して内藤日露文化経済委員長より、5月の長官就任への祝意と本日出席への御礼が述べられ、「国際的に大きく変化する局面であるが、日露関係強化が世界平和の安定強化に資するとFECは18年間熱く訴えている。率直な意見交換を期待したい」と主催者挨拶。

埴岡和正理事長が、「両国の関係強化を求める気運が高まっており、現在進展している経済交流のより拡大と併せて国民各界各層の交流が重要。特に医療、教育、文化に力を入れたい。FECよりラブロフ外相、ベールイ大使には申し入れたが、来年のプーチン首相訪日時に歓迎の日露フォーラムを開催し、日本の各界各層との懇談を通じて両国関係を飛躍的に拡大させたい旨、長官より首相にお伝え願いたい」と挨拶。FEC出席者を紹介し、懇談に入った。

懇談要旨

ナルィシュキン大統領府長官:今年は旧領事館開設150周年。両国関係の重要な年。政治対話、貿易拡大、文化交流が進展した。両国民の正しい相互理解促進に重要な役割を果たすFECの積極的努力に感謝する。来年上院議長が訪日予定。プーチン首相の訪日準備も進んでおり、ご要請は伝えたい。ロシア文化フェスティバルも大成功。各地でロシア文化人が歓迎された。両国民の文化への愛情と関心の強さが共通点だ。来年から3年間同フェスティバルの開催が合意された。ロシア人の日本文化、歴史への関心も高く、ロシアで開催された日本の秋フェスティバルも成果をあげた。

埴岡理事長:来年1月に3名のロシア下院議員も参加する医療福祉調査団が来日し、病院建設に日本の医療技術・ノウハウを生かせないかとの要望がFECに寄せられている。FECはその調査団受入れに全面的に協力する。

野村吉三郎全日本空輸(株)最高顧問:年間20億人が航空機を利用する。観光は平和のパスポート故、当社はロシア便の検討とロシア主要都市の観光事業を研究中。長官の支援をお願いする。

坂井白翔會主宰・能楽師:ロシアで能楽を演じたが観客の反応を肌で感じた。人間の深い心は普遍的で両国で共有できる。世界平和にもつながろう。

ナルィシュキン長官:同感だ。

都甲元駐ロシア大使:2月に生産開始するサハリン〜計画に期待しているが、三井物産首脳はエネルギー、鉄道、電力等の開発PJに全面協力する旨プーチン首相に表明している。

瀬在日本大学元総長:心臓外科医としてロシアと71年以来交流している。5年前日大で科学アカデミーと先端医学のシンポジウムを開催した。若い科学者交流で世界に貢献したい。

松澤青山学院理事長:ロシアとの留学生交換を積極的に推進している。文学、経営等のほか世界に人気のアニメも見て欲しい。

森元駐カザフスタン大使:日本の経済人には今こそ戦略的に経済交流を進めるべきとして、官民合同のナショナルPJ待望の声がある。邦銀の現法幹部にはロシアの高等教育終了が義務要件で、邦人の幹部候補者が1年半赴任できない状態。日本の大学卒業者は自動的に認可される制度にして欲しい。

この後、内藤委員長よりナルィシュキン長官への記念品贈呈、日露両出席者全員での集合写真を撮影し散会。

一行は続いて別室での鳩山民主党幹事長との会談に臨んだ。

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