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第89回中東研究会(オマーン文化フォーラム)を開催

オマーン 日中東文化経済委員会

2023年02月10日更新

とき

2022年12月7日(水)

ところ

オマーン・スルタン国大使館

内容

FECは12月7日、第89回中東研究会(オマーン文化フォーラム)を在日オマーン・スルタン国大使館で開催した。
フォーラムは大使館1階のホールで開催されたが、ホール内はオマーン風の装飾が施され、またオマーンに関する展示物も多々あり、開会まではホール内の見学の時間に充てられた。
フォーラムでは初めに松澤建FEC理事長が「本日はオマーン文化フォーラムのご案内をしたところ、多数の方々の出席を頂き感謝申し上げる。オマーンはペルシャ湾の重要な戦略的要衝であると共に、長い歴史や素晴らしい文化においても大変輝かしい国であることは皆様よくご存知の通りだ。今回の文化フォーラムを通じてオマーンを更に理解し、両国の相互理解の一助になれば幸いだ。本日の文化フォーラム開催に尽力して頂いたアル・ブサイディ大使閣下と大使館の皆様に改めて御礼申し上げる」と開会挨拶を行った。続いてアル・ブサイディ大使が「オマーン大使館へようこそ。オマーンと日本は非常に親しく友情を育んできた国同士だ。オマーンは政治的にも外交的にも強力、且つ影響力のある国だ。本日はオマーンのコーヒーとお菓子を召し上がりながらプレゼンテーションをご覧いただきたい」と歓迎挨拶を行った。その後、大使自らがオマーンの文化についてプレゼンテーションを行った。プレゼンテーションではオマーンの文学・美術・音楽・料理・建築・生活様式に至るまで事細かに映像と共に説明された。参加者は皆興味深くプレゼンテーションを聞いている様子で、オマーンに対する関心の高さが伺われた。その後、質疑応答が行われ、留学生、UAEとの飛び地、郷土料理に関する質問に対し、大使は丁寧に回答をされた。最後に大使を交え集合写真を撮影し幕を閉じた。

≪オマーンの文化≫
2022年に日本との国交樹立50周年を迎えたオマーンは親日国として知られ、勤勉で謙虚な国民性は日本に通じると言われている。数千年前から海洋国家として繁栄し、19世紀の最盛期にはインド洋全域、東アフリカ海岸部を勢力下においた歴史の影響もあり、大国の遺風を色濃く受け継いでいる。この為、アラブ世界の中でも,相対的に性格は鷹揚かつ穏健であり、外部世界を知っているため進取の気性に富み、異文化に対してかなり寛容とされている。また、オマーンには500を超える要塞や城があり、バハラ城塞などは国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産にも登録され、豊かな自然と共に観光地としても世界の注目を集めている。現在、石油収入を基にした目ざましい経済発展と社会のあらゆる側面の飛躍的な現代化「ルネッサンス」を実現している。対外的には,善隣外交・内政不干渉を軸とした独特の全方位外交を展開し、2020年1月に前国王の崩御に伴い即位したハイサム国王も、前国王の方針を踏襲し、教育・雇用・イノベーションに重点をおきつつ、更なる国の発展を目指すとしている。

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