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台頭する3億人のインド中産階級、成長率でインドが中国を上回る日は近い

インド 日印文化経済委員会

2007年02月15日更新

第43回FECインド問題研究会 FEC日印文化経済委員会

主催者あいさつの元駐印大使の山田中正FEC日印委員長代行

主催者あいさつの元駐印大使の山田中正FEC日印委員長代行

講演する門倉貴史氏(右端)とFEC日印文化経済委員ら

講演する門倉貴史氏(右端)とFEC日印文化経済委員ら

とき

平成19年(2007)2月15日(木) 12時〜14時

ところ

ホテルオークラ東京・本館11階「スターライト」

概要

テーマ:過熱気味と思われる日本企業の対インド関心が高まる中で、インドなどBRICS研究の若手研究者の門倉貴史氏を招き「インド経済の現状と展望=眠れる巨象がついに動き出した」をテーマに徹底したインド研究の場として大いに談論風発した。

内容

テーマ

過熱気味と思われる日本企業の対インド関心が高まる中で、インドなどBRICS研究の若手研究者の門倉貴史氏を招き「インド経済の現状と展望=眠れる巨象がついに動き出した」をテーマに徹底したインド研究の場として大いに談論風発した。

内 容

開会に際し埴岡副理事長があいさつ。主催者を代表し元駐インド大使の山田中正FEC日印文化経済委員長代行が、過熱気味のインド関心が高まっている中で本日はインド経済の現状と今後をテーマに専門家の門倉講師を囲んで将来性や課題も含めて経済の実情について大いに勉強したいとあいさつ。続いて門倉講師の講演と昼食を挟んで質疑応答などを展開し出席の企業代表者には有意義な研究会となった。

概 要

門倉講師は、講演テーマに基づいて成長率でインドが中国を上回る日は近いと展望を述べ、インド経済の発展は欧米と日本企業の投資の急増とそれに伴っての3億人の中産階級の増加で、そのため単車、自動車、携帯電話、女性化粧品の販売高が大きく伸びていると強調。他方輸出はITソフト、医薬品が急増しインドの経済収支に貢献、一方でリスクもあり、スト等の労働争議やカースト制度、高い輸入原油などが考えられる。

日本企業のアジア戦略で従来の中国一辺倒からもう一つの有力大国のインドにもっと目を向けるべきだと語った。さらには日本のODAの対インドが第1位となっている中で、企業の対印ビジネスではODAの活用も大いに考えることがあると話した。

質疑応答では、出席の訪印経験者が「インドのリストラの現状は大問題」と指摘。山田委員長代行は、インド政府の赤字財政事情もあり政府支出は無理があり、ここに日本のODAを含めた役割があると述べ、埴岡副理事長はインド・リスクのもう一つ大きな問題は地方政府の厳しい財政事情を追加することができると強調。カースト制度は山田代行が公的には廃止されているが、因習として残っているが企業活動には影響はない。問題があるとすれば若い人の結婚するときだと説明した。

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