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山口範雄団長の下第13次FECアセアン経済事情等調査団が実りの多い訪問を終えて帰国

インドネシアフィリピン 日アセアン文化経済委員会

2011年02月26日更新

インドネシアとフィリピンで両国の政府要人や経済団体と内容豊かな会談

第13次FECアセアン経済事情等調査団団員一行

第13次FECアセアン経済事情等調査団団員一行

インドネシア商工会議所(KADIN)での面談風景

インドネシア商工会議所(KADIN)での面談風景

スルヨKADIN会頭(中)と団員一行

スルヨKADIN会頭(中)と団員一行

ジャカルタ・ジャパンクラブ(JJC)での面談風景

ジャカルタ・ジャパンクラブ(JJC)での面談風景

ドミンゴ貿易産業省長官(左)と山口範雄味の素(株)代表取締役会長(右)

ドミンゴ貿易産業省長官(左)と山口範雄味の素(株)代表取締役会長(右)

とき

平成23年(2011)2月20日(日)〜2月26日(土) 7日間

ところ

ジャカルタ(インドネシア)、マニラ(フィリピン)

概要

山口範雄団長の下13次FECアセアン経済事情等調査団が実りの多い訪問を終えて帰国する。

内容

目 的

 

インドネシアおよびフィリピンとの経済・人材交流強化のための要人等との意見交換

概 要

 

民間外交推進協会(FEC)は、山口範雄(社)アジア国際交流機構(AIS)理事長、味の素(株)代表取締役会長を団長とする第13次FECアセアン経済事情等調査団を2月20日〜26日インドネシアおよびフィリピンに派遣した。FEC調査団の両国訪問は、インドネシアは4回目、フィリピンは3回目となるが、今回の訪問は、ユドヨノ大統領の下で安定と発展を取り戻し今年はアセアンの議長国を務めるインドネシアおよび昨年夏に発足したアキノ大統領の下での発展計画が固まる段階にあるフィリピンを訪問するというタイムリーなものであった。

両国では、特にインフラ整備の必要性とその分野における投資への期待が強く表明され、それをめぐって日本側の要望を含む熱心な意見交換が行われた。また、人材交流に関しては、両国から日本への看護師、介護福祉士の受け入れ問題について話し合い、事態の改善に向けて今後FECとして日本国内で関係方面に働きかける旨を団長が述べ、先方の高い評価を得た。この問題を含め、今回の訪問のフォローアップにより更なる成果を生むことが期待される。調査団は、山口団長以下、顧問の湯下博之元駐フィリピン大使、副団長の中垣喜彦電源開発(株)相談役・前社長および田中宏(株)クレハ相談役・前会長の他、電力、運輸、化学、食品等の法人会員の関係者により編成された。

【日程】

2月20日、成田空港特別室で結団式を終え、全日空便でジャカルタへ。21日/午前=ジャカルタ・ジャパンクラブ(進出日本企業団体)訪問、ハムザ・タイブ外務省アジア太平洋アフリカ総局長訪問、アンワル前駐日インドネシア大使と昼食懇談。午後=スルヨ・インドネシア商工会議所(KADIN)会頭訪問、塩尻孝二郎駐インドネシア大使主催夕食懇談会。22日/午前=ルタン国家開発計画庁次官訪問、パセン経済担当調整大臣府次官補訪問。午後=ダルマワン投資調整庁次官訪問、インドネシア味の素社訪問、インドネシア味の素社主催夕食懇談会。23日/午前=シンガポール航空便にてジャカルタ発、シンガポールにて乗り換えて夕刻マニラ着。桂誠駐フィリピン大使主催夕食懇談会。24日/午前=ドミンゴ貿易産業省長官訪問。午後=プリシマ財務省長官訪問、バシリオ外務省長官代行訪問、日本人商工会議所会頭主催夕食懇談会。25日/午前=パデランガ国家経済開発庁長官訪問。午後=黒田東彦アジア開発銀行総裁訪問、トゥアーニョ=アマドール中央銀行総裁補佐訪問、山口団長主催夕食懇談会。26日/午前=アジア・モール視察。午後=日本航空便で帰国の途へ。成田空港着。

【団員】

団長=山口範雄味の素(株)代表取締役会長、(社)アジア国際交流機構(AIS)理事長

顧問=湯下博之元駐フィリピン大使、FEC日アセアン文化経済委員会委員長代行

副団長=中垣喜彦電源開発(株)相談役・前社長、田中宏(株)クレハ相談役・前会長、両FEC日アセアン文化経済委員会副委員長

事務局長=大村珠彦味の素(株)秘書室長

団員=▽▽米澤泰治米澤化学(株)代表取締役社長、FEC理事、▽今田潔信越化学工業(株)顧問、▽鈴木孝久チッソ(株)生産技術部次席企画員エネルギー管理士、▽西村健全日本空輸(株)上席執行役員日本販売室長東京支店長、▽小倉信治東京電力(株)原子力・立地業務部部長、▽柴野睦裕(社)日本能率協会理事、▽池部徹電源開発(株)ジャカルタ事務所所長、▽川崎三喜男全日本空輸(株)ジャカルタ駐在員事務所長、▽池澤雅弘電源開発(株)マニラ駐在代表、▽泉秀明全日本空輸(株)マニラ支店長、随行員1名

インドネシア、フィリピンともにインフラ整備面での協力に期待

両国での政府要人等との意見交換を通じ、先方からインフラ整備の必要とその分野における日本からの投資への期待が強く表明された。人口減少問題を抱えてアジアとの一体化が必要となった日本にとっては、アジア諸国のインフラ整備は自分達にとっても重要な課題である。そのインフラ投資には中国や韓国が熱心で、積極的だという。唯、中国や韓国の投資は質の面で問題があることが多く、他方、日本の投資は質の面では問題がない。したがって、先方としては日本の投資が望ましいが、問題は日本の投資は決定に至る迄の時間がかかり過ぎて、インフラ整備を急いでいる受入れ国としては待ちきれないとのことであった。何とかしなければいけないと感じられた。

(湯下博之顧問・FEC副専務理事兼日アセアン文化経済委員会委員長代行・記)

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