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FEC日露文化経済委員会

日露文化経済委員会

2006年06月09日更新

内容

[沿革]

 FEC日露文化経済委員会(委員長内藤明人リンナイ(株)会長、副委員長原良也(株)大和証券グループ本社会長、委員長代行都甲岳洋元駐ロシア大使)は、新生ロシア誕生後の平成4年 (1992) 6月に日ロ両国の友好関係増進のための経済、文化交流事業をスタートさせ今日に至っている。ロシアは日本の隣国でありながら一番遠い外国で、大半の日本人にとってはなじみのない国というよりも、まったく互いの付き合いがない関係であった。さらには、新ロシアはソ連崩壊後の混乱期にあって日ロビジネス交流などは数字が示したとおりの厳しい状況にあった。

 当委員会は、ロシア連邦が西側と同じ価値を有する民主化への道を歩むなかで、ロシア民主化支援のためのプログラムの実施から着手し、翌年にはロシア政府エネルギー省、石油・天然ガス等の公営企業幹部15人を日本に受入れて10日の研修日程で、日本の税制、企業の仕組みなどをカリキュラムとした講座と電力、ガス会社の現場視察等の内容で企画した。わが国官民を通じて初めての対ロ支援プログラムとなった。

 一方、文化交流としてFEC女性会員による女性親善使節団を派遣し、ハカマダ中小企業大臣はじめジャーナリスト、学者らロシアの女性識者との交流を行なった。その他、モスクワ国際関係大学学生の招致、モスクワの民間福祉施設運営の義援金の送金等の各種プロジェクトを行った。

 国内においては、多くの日本人にとって理解不十分というよりも関心がないロシアに対しての理解を深め関心を高めるための駐日ロシア大使、公使ら在日ロシア大使館幹部を招いてFEC日露フォーラムや各種セミナーを東京はじめ名古屋、静岡、大阪、神戸、札幌など地方各都市において継続して数多く開催した。併せて北方領土返還、シベリア抑留問題などの課題を日本国民の民意としてロシア側に声を大にして訴えてきた。まさに本音による交流の場を積極的に設け両国交流促進に努めた。

 今日、当委員会は15年の交流実績もあってロシア官民からその役割を高く評価されより強い期待をされている。ロシア連邦院(上院)、ノヴゴロド州(サンクトペテルブルク市の隣の州)政府等との経済交流に係る業務提携覚書の調印、モスクワ州政府との投資セミナー、工業団地説明会などを日本とモスクワ州内で催すなど両国間のビジネス交流促進の一役も担っている。

[当委員会の主な事業は]

 イラク戦争後の原油高がもたらす未曾有の好景気でモスクワにヨーロッパで一番高い93階建てフェデレーションタワーやさらに高い超高層ビルのロシア・タワーの建設などの建設ラッシュが続くモスクワで、今や物価は世界一。旧ソ連時代の日本はじめ西側からの債務も前倒しで完済、外国からの投資は2006年は日本からの105億ドルを含め410億ドルとなり、成長率も7%という高い成長が続き、経済繁栄を謳歌している。ロシア誕生後の10年と対比すると隔世の感がある。

 日本の企業も堰を切ったように対ロ投資、貿易が進んでいる。しかし、対ロビジネスは一口で表現するとハイリスク、ハイリターンの最たるものといえる。ましてや旧ソ連時代のビジネス実績は現在のように大きく変貌したロシアとの間ではまったく役に立たない。わが国ビジネスマンの多くはロシア人の国民性、政治、経済や歴史・文化などの諸事情には理解できていないというよりも縁がなかった。ましてやロシア人との日頃の付き合いの場もなかったのが実情であった。

 ビジネスなど交流を円滑に進めるためにはロシアの市場経済、民主主義としての道のりは今だ12年と短かく、そのことを踏えてまずは相手を正しく知り理解することが不可欠で、言わばカントリーリスクの基本といえる。当委員会は、そのために必要な各種事業を企画実施し両国の多面的交流の推進の一助とし日ロ両国の友好関係深化に寄与することとしている。



キリエンコ元ロシア首相(現在の原子力大臣)を迎えて日露フォーラムを東京都内のホテルで(平成16年9月9日)


レヴィチン・ロシア運輸大臣を迎えてロシア問題研究会を東京都内のホテルで(平成19年2月28日)

(1) 毎年一回のFECロシア経済事情等調査団の派遣(モスクワはじめ主要地方都市を訪れてロシア連邦政府、地方政府、議会、経済団体等の代表者との会談を通じて共通する課題の意見交換、工業団地等インフラ事情の視察、企業訪問、幹部との交流を行う)

(注)第1次は平成16年7月、第2次は17年10月、第3次は18年7月にFECロシア経済事情調査団を派遣。

19年度は5月17〜25日・9日間で派遣する。※詳しくはこちら

(2) ロシアから来日する要人を招いての日ロフォーラム等の開催(これまでの実績を踏えて今後来日する連邦政府、地方政府の大臣ら要人や議員、経済団体の代表者ら官民の要人を招き人物、ビジネス交流の機会となり、相互理解を深める場とするFEC日ロフォーラム、日ロ経済懇談会などを東京はじめ地方都市で開催する)※詳しくはこちら

(3) 毎月一回開会のFECロシア問題研究会の開催(日ロ両国の識者、専門家を講師にFEC法人会員の企業はじめ関係者を対象にしたカントリーリスク研究としての政治、経済事情の理解増進のための研究会の開催、東京都内のホテルで昼食会を兼ねて催し人物交流の場ともなっている。非会員の企業関係者は一回に限り参加できる)※詳しくはこちら

(4) 2か月に一回開会の当委員会幹部・会員と在日ロシア大使館幹部との意見交換会の開催(平成18年秋に文書によるFECとロシア大使館との合意に基づき、在日ロシア大使館会議室においての当委員会幹部、会員と駐日ロシア大使はじめ幹部が茶会を兼ねて懇談する。ビジネス上の諸問題をはじめとする各種事項について率直な意見を交換し諸課題解決のための一助とする)

(5) その他日ロビジネス交流に必要なロシアの諸事情の情報提供や人物紹介及び個別案件についての相談受付などの会員サービス事業(サービスの内容によっては実費を要するものがあり、当該経費はFECと当事者との間で確認した内容で当事者の負担とする)           

■■■当委員会は会員であるFEC法人会員としての入会を歓迎している■■■
FEC、当委員会は前記の各種事業に参加の非会員の企業等法人のご入会を歓迎しています。会員は当委員会のみならず他の各委員会主催の事業にも出席することができます。

※会員としての入会の詳細は、当ホームページの会員募集・入会手続要領欄をご参照下さい。

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