English

川島博之東京大学大学院農学生命科学研究科准教授をお迎えし第83回FEC中国問題研究会を開催=FEC日中文化経済委員会

中国 日中文化経済委員会

2011年07月05日更新

農民格差と社会不安を拡大する中国の発展モデル

川島博之東京大学大学院准教授

川島博之東京大学大学院准教授

第83回FEC中国問題研究会の開催風景

第83回FEC中国問題研究会の開催風景

とき

平成23年(2011)7月5日(火)12時〜14時

ところ

帝国ホテル東京「北京」

概要

平成23年7月5日(火)に川島博之東京大学大学院農学生命科学研究科准教授をお招きし第83回FEC中国問題研究会を開催

内容

FEC日中文化経済委員会は7月5日、川島博之東京大学大学院農学生命科学研究科准教授を招き、「農民国家・中国の限界」をテーマに第83回中国問題研究会を帝国ホテル東京で開催した。開会に際して、生田正治FEC日中文化経済委員会委員長・(株)商船三井最高顧問が、「中国の都市・農村格差問題は改革開放政策の副作用から生じたが、内陸部の成長に伴い豊かさも沿岸部から内陸部へ波及しつつある。農村の貧困の本質についての講演を期待したい」と主催者挨拶。懇談会には、田代圓東ソー(株)相談役、渡邊五郎森ビル(株)特別顧問、遠藤良治信越化学工業(株)顧問、松本謙一サクラグローバルホールディング(株)代表取締役会長、武田邦靖AOCホールディングス(株)取締役会長、武井宏(株)ボルテックスセイグン代表取締役社長、松尾邦彦国際石油開発帝石(株)相談役ら、多数のFEC役員、会員が出席した。川島講師は詳細な配付資料により、戸籍問題、農村の実態などを説明し、「中国の発展モデルは、特権階級や都市住民が成長果実を享受し、戸籍制度で差別された農民との格差が拡大する、不安定なモデルで限界がある」と述べた。講演後、食料問題、農民対策などについて出席者と活発な意見交換が行われた。

< 一覧へ戻る