外 務 大 臣
高 村 正 彦
平成二十年の年頭に当たり、謹んで新春のお慶びを申し上げます。
昨年の九月に八年ぶりに外務大臣を拝命しましてから早三ヶ月が経ち、山積する外交課題に全力で取り組む日々を送っております。年頭という節目の機会を捉え、我が国の外交の現状と今後の方針について述べさせていただきたいと思います。
我が国を取り巻く国際情勢は日々刻々と変化しております。近隣諸国との関係に加え、地球温暖化やテロの脅威など地球規模の課題についても待ったなしの対応を迫られています。我が国にとって、このような課題への取組は、我が国の平和と安定、そして繁栄を確保し、一層推進させるという外交の基本目的実現のために必要不可欠であります。
福田内閣においても、日米同盟が日本外交の基軸であることは不変です。その上で総理は、日米同盟とアジア外交の推進が「共鳴」し合い、「自立と共生」の精神の下で、アジア諸国に安定と成長が根付くよう、今後とも日米同盟の強化と積極的アジア外交を進めていくとの考えを示されました。私もこうした考えを念頭に、積極的な外交を展開していきます。中でも、朝鮮半島をめぐる問題については、関係諸国と緊密に連携しながら、北朝鮮による拉致、核、ミサイルといった諸懸案の包括的解決を目指して努力します。また、「テロとの闘い」においては、我が国が国際社会の責任ある一員としての役割を引き続き果たしていけるよう、精一杯取り組んでまいります。
我が国は、本年五月に第四回アフリカ開発会議、七月には北海道洞爺湖サミットを開催します。環境・気候変動問題や、開発・アフリカ、核不拡散などの様々な課題への取組に力強いリーダーシップをとってまいります。中でも、気候変動問題については、「美しい星50」で示された目標を現実すべく、積極的にリーダーシップをとってまいります。
本年が日本外交にとって大きな飛躍の年となりますよう、貴協会会員の方々を始め、国民の皆様には、一層の御理解と御支援をお願い申し上げます。最後になりましたが、本年の皆様の御多幸をお祈り申し上げ、年頭のあいさつとさせていただきます。
(FECニュース 平成20年1月1日号 Vol.271掲載)



