カップ駐日ベトナム大使主催のFEC役員を招いての両国間の経済交流促進のための意見交換の場とした昼食懇談会が8月8日昼、東京・元代々木の駐日ベトナム大使公邸で開催された。昼食会にはFEC側から副会長の武藤高義カルピス(株)会長はじめ11名の役員が招待され、大使館側は、カップ大使、ルオン政治担当公使とゴック経済担当参事官らが出席した。
【懇談の概要】
冒頭にカップ大使が、「本日FEC役員のお歴々を招くことができ光栄だ。ベトナムにとって日本はもっとも重要な国である。4月のベトナム共産党大会を経て大統領、首相、外務大臣らの要職の人物が交代し、新内閣が発足した。新内閣も当然日本との関係を重視している。本日ご出席のFEC役員の皆様はベトナムとの経済関係強化に向けて尽力くださる方々であり、大変に心強く思っているし、敬意を表するものだ。きょうは本場のベトナム料理を賞味していただきながら、率直な意見交換の場としたい」と歓迎あいさつ。
続いてFEC側を代表し副会長の武藤カルピス(株)会長が、「今日、日越間の貿易額は85億米ドルになり、両国の経済関係はより促進されている。日本の企業の多くが貴国に対しての関心を高めている。本日のお招きの場を通じて互いの理解をより深め、両国の関係強化の一助となればと思っている」と招待に対しての謝辞を述べた。
埴岡副理事長は、「今やFECとベトナム大使館との間は極めて緊密であり、相互に何でも言える関係にあるので、皆さんには率直な話し合いの場として欲しい」と述べ、ベトナム料理のフルコースを賞味しながら全員が意見を述べ、大使が一つ一つ丁重に答えた。
内藤明人リンナイ(株)会長は、大乗仏教を通じて両国の文化に共通点が多い、荒木浩東京電力(株)顧問は、ベトナムの原子力政策について電源開発の視点から、岡崎真雄ニッセイ同和損害保険(株)名誉会長は、ベトナム国営保険会社の民営化の進展状況を、清原武彦産経新聞社会長は、新政権について、北修爾阪和興業(株)社長は食品加工について、佐谷信新日本石油(株)副社長は同社の石油開発で出るガスを電力に回して環境問題に協力しているなど、出席者から問題提起や意見が述べられた。
交通問題もハノイ、ホーチミンでは地下鉄の整備を計画している、原子力発電所は国会の承認を経て2017年に南部で着工するなど、それぞれ詳しく説明を行った。
![]() 在日ベトナム大使館にFEC役員を招きあいさつするカップ駐日大使 |
閉会に際して、湯下博之元駐ベトナム大使が、中国、インドネシア、タイなどと対比してベトナムへの投資は未だ少なく、しかし今後の大きな希望があり、FECの役割は重いと考える」と大使に謝辞を兼ねてのあいさつをし昼食会を終えた。終了後、大使の希望があり大使館の正面玄関で大使とFEC役員が記念撮影を行った。
(注)この昼食会は、第33回FECアセアン問題研究会(ベトナム研究会)として開催された。
■ 出席者
(FEC側=11名)
武藤高義副会(カルピス(株)会長)
内藤明人副会長・中部本部長(リンナイ(株)会長)
荒木浩副会長(東京電力(株)顧問・元会長)
岡崎真雄副会長(ニッセイ同和損害保険(株)名誉会長)
清原武彦副会長(産経新聞社会長)
湯下博之日アセアン委員長代行(元駐ベトナム大使)
北修爾理事(阪和興業(株)社長)
佐谷信日中東委員(新日本石油(株)副社長・執行役員国際事業本部長)
辻本喜彦大塚製薬(株)OIAA事業部副事業部長(FEC法人会員)
佐藤博士帝人(株)マーケティング企画室室長(同上)
埴岡和正FEC副理事長・専務理事
(ベトナム側=4名)
チュー・トゥアン・カップ駐日大使
ハー・キム・ゴック経済担当参事官
グェン・カィン・ルォン政治担当参事官
グェン・チュオン・ソン三等書記官・大使秘書官(通訳者)











